2025-01-06
頼清徳総統(写真中央)は総統就任演説で、台湾が「AIアイランド」となるよう推進するとした。その一環として南台湾シリコンバレープロジェクトが進められている。(国科会ニュースサイトより)
頼清徳総統の政策、台湾を「AI(人工知能)アイランド」とすることを推進するため、国家科学及技術委員会(国科会)は、「南台湾シリコンバレープロジェクト」を発案し、台湾南部・台南市にある沙崙智慧緑能科学城(沙崙スマートグリーンエネルギーサイエンスシティ)Cエリア内に「AI創新應用大樓(AIイノベーション運用センター)」を創設した。国科会は3日、プロジェクト推進およびセンターへの誘致始動式典を開催し、頼総統も出席した。このプロジェクトは、沙崙を中心として、台湾南部の都市、嘉義市、台南市、高雄市、屏東市にサイエンスパークとテクノロジー産業パークを設置するもの。半導体S回廊(台湾南部の主な拠点を結ぶとS字になることからこう呼ばれる)の連結、AIを核とした産業エコシステムの構築、 「AIの産業化」と「産業のAI化」の実現、産業全体におけるデジタルトランスフォーメーションの運用を促進し、世界のテクノロジー産業における台湾の競争力を総合的に強化する狙いだ。
頼総統は昨年5月20日に行った就任演説で、台湾が「AIアイランド」になるよう推進する方針を明らかにした。バランスの取れた台湾の発展、レジリエントで健全な台湾を目指すとした。
頼総統によると、行政院(内閣)は「南台湾シリコンバレープロジェクト」に加えて、北北基(台北都市圏と呼ばれる台北市、新北市、基隆市)、桃竹苗(北部の桃園市、新竹県および北西部の苗栗県)、中彰投(中部の台中市、彰化県、南投県)および台湾東部を含む6エリアにおいて、AI活用を浸透させる開発計画を承認した。さらに交通建設・整備や生活エリアの改善も目指し、その予算に1兆台湾元(約4兆7,700万日本円)以上投じる計画で、市民の反響が期待される。
賴総統は、「台湾は半導体やAI分野における強みを活用して、民主主義諸国を結びつけ、民主的なサプライチェーンをより完全かつ健全なものにしている。このような台湾は、かけがえのない存在として産業を主導し、台湾の経済発展をより強靭なものにしている。権威主義の脅威に直面している台湾の産業は、台湾のレジリエンス構築のために、半導体とAI分野に頼っている。また医療分野でも、バイオテクノロジーにおいて成果を上げている」と述べた。
医師だった頼総統は、総統選挙に立候補する際、より健康で健全な台湾を構築すると心に決めた。市民が健康で長生きし、国力が強化され、世界が台湾を必要とするよう願っている。
資料來源: 国科会ニュースサイトより
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